第18章 宇髄天元➕煉獄杏寿郎 ②
ー違う違う!もう忘れるんだから!
頭を大きく横に振って、息を整え、私は大学がたくさん書いてある本を探しに本棚をくるくると歩く。
でも、どうしても気になり、視線は常に資料室に向けたままだ。
私は何冊か持ってきて、机の上に置き、1冊目を開ける。
ーだめだ…分からない…そもそも自分のレベルも分かんないし…
地元周辺から少し離れたところ、地方も見てみるが全く分からない。
そうこうしてるうちに時計の針は1時間分進んでいた。
ーえ、まだ出てこないの?
横目で何度も資料室を確認しているが、山崎さんは出てこない。
私はなぜか苛立ちつつ、ようやく調査票の空欄を埋めて、カバンを持ち、本を棚に返した。
そして、図書館から出ようとしたとき、資料室の扉が開かれた。
「あっ、ありがとうございました!」
「うむ!!また来い!!」