第16章 倫理教師 悲鳴嶼行冥
私は自分でも何を口走ってしまったのだろうと思って羞恥心が襲ってきたが、それと同じくらい先生とこれよりも先のことをしたくなった。
「…君が思っていることはこういうことだ」
ギ、と机が軋む音がした次の瞬間、私と悲鳴嶼先生の唇が重なった。
暖かくて少しカサついた悲鳴嶼先生の唇。
すると、舌が私の唇をなぞり、僅かに開いた間に滑り込んでくる。
私はおずおずと口をあけて、悲鳴嶼先生の舌の侵入を許すと、舌と舌を絡められた。
「ん…んふ…」
静かな図書室に私と悲鳴嶼先生の唾液が混ざり合う音だけがする。
背筋がゾワゾワとした感覚に覆われて、私は背筋を仰け反らせた。
すると、悲鳴嶼先生の手は上の方を向かってきて、私の胸の上で止まり、制服の上からやわやわと揉み出した。
「んっ…っぷは、せんせ…」
ー悲鳴嶼先生が…私の胸を触ってる…
嬉しさというかこそばゆいというか、不思議な気分になる。
しかしその手はすぐに離れてしまうと、また太ももに戻ってきて、スカートの下を這ってきた。