第16章 倫理教師 悲鳴嶼行冥
ーー昼休み
「あ、図書館に用事あるんだった…ごめん、行ってくる」
「うん!行ってらっしゃ〜い」
お昼ご飯を一緒に食べた友達に一言声をかけて席を立ち、私は図書館に向かった。
バシン!
「ひぃっ!」
ーむ、鞭の音?
乾いた音がしてきた選択教室の扉が薄く開いている。
ー困ってるんだったら助けないと…
バレないように身を屈めて覗いてみると、そこには校門でお馴染みの金髪が見えた。
「ごめんなざい!もうじまぜん!!」
「煩悩を捨てきれと…何度目だ…我妻…」
椅子に座った悲鳴嶼先生の目の前に我妻先輩が四つん這いにさせられて罰としてお尻をペンペンされていたようだった。