第15章 体育教師 冨岡義勇 錆兎
頭が真っ白になった。
ーとうとう…退学…かな?
「おい、これは何だ」
血相を変えて錆兎先生と冨岡先生が体育館倉庫に入ってきた。
「え、あ、あの…」
「お前というやつは、いくら言っても分からんみたいだな、そういうやつはこうするんだよ」
私はマットの上に錆兎先生に押し倒される。
「身体に教えてやる」
「え?」
冨岡先生は私の上半身を起こして、その背後に腰を下ろし、一方の錆兎先生は私の目の前に膝立ちになっている。
錆兎先生は私のリボンタイを解き、それを冨岡先生に渡すと私の手首を後ろ手に縛り上げた。
「やだ!何これ、意味わかんない!」
「仕置きだと言えば分かるか?」
錆兎先生の目は本気だ。
初めて先生たちのことを怖いと思った。