第15章 体育教師 冨岡義勇 錆兎
「…は?」
「聞こえなかったのか、体育館倉庫の清掃をしろと言った」
真顔の冨岡先生と睨み顔の私。
「さっき義勇とお前の処分について話していたんだ、あまりにも綾川の行為が目に余るからな」
「な…」
ーさっき私の話をしてたのはそういうことだったんだ…
「それで体育館倉庫の清掃ということになったんだ」
錆兎先生は私に体育館倉庫の鍵を渡す。
受け取りたくはなかったが、さすがにこれ以上抵抗してはやばそうだ。
「…分かり、ました…」
「終わったら錆兎か俺に報告しろ」
私は放課後に梅と約束していたカフェに行けなくなった…とぼんやりと考えながら職員室を出た。
ー何よ何よ何よ!!何が『義勇』『錆兎』よ!!BLなの?!錆義か?!義錆か?!
「あ〜〜〜〜!!今に見てろよ!!すぐに掃除終わらせてやる!!」