第9章 宇髄天元➕煉獄杏寿朗
「だから、このときーー…」
授業内容はびっくりするくらい頭に入ってこなかった。
ずっと頭の中で宇髄先生の抱き方だったり、煉獄先生がどうやって喘ぐのかだったりを考えてばっかりで、ノートを取るので精一杯だった。
「む!!綾川!!集中しているか?!」
「はっ、はい!してます!」
突然、大きな声で名前を呼ばれて私は反射的に立ち上がった。
周りからは笑い声が聞こえてくる。
私は恥ずかしいことをしたという自覚が芽生え、顔が赤くなる。
「ならよし!!座りたまえ!」
煉獄先生はザ・太陽といった笑顔を見せて私に着席を促した。
ーこんな人が…宇髄先生と…
とても考えられたものではなかった。