第9章 宇髄天元➕煉獄杏寿朗
「うわ…洗ってこよう」
私は洗面所に向かい、蛇口をひねった。
ーそう言えば、ハンカチはここら辺のはず
手を洗い終えてから、台の周りを見たり、下を見ようと屈んでも私の花柄のハンカチは落ちていなかった。
ーあれ…ない…
私は頭を悩ませたが、落としたのはここじゃないのかもしれないと踏ん切りをつけて、再びキャンバスへと戻っていった。
「よし!!では授業を始めるぞ!!」
爆音が教室を駆け巡り、眠かった目もぱっちり覚めそうだ。
美術の次は煉獄先生の歴史。
ーどうしてこうにも宇煉なの…
私は頭を抱えて着席した。