第1章 美術教師 宇髄天元
するとまたキスをされ、にゅるりと先生の少し分厚い舌が入ってきた。
「んむっ!ん…」
奥に舌を引っ込めても先生の舌の動きに負けてしまい、捕まって絡められる。
ーこんなキス…知らない!
片手で後頭部を先生が抑えて完璧に私の頭をロックし、もう片方の手では私の耳をなぞっている。
ぞわぞわして総毛立つような感覚に私は全身の力が抜けていっていた。
「んん…んっ…」
そして時おりこぼれる自分とは自分とは思えない声に赤面した。
ようやく唇が離れると先生はまた色気たっぷりの笑みを浮かべた。
「ははっ…派手に仕上がってんなぁ」
自分でも鏡見なくてもわかる。
涙目になっていて視界はかすんでるし、口端からは先生と混ざった唾液が垂れている。
「淫乱か?さては」
「ちっ、ちがいます!むしろ、初めて…でした…」
恥ずかしくて声が小さくなる。
「へ〜?そうかそうか」
先生はさっきからずっとニヤリと笑っている。
まるで面白いオモチャを見つけたように。
「よし!お前、これから毎日、放課後に美術室に来い!」
「へ?!」
「…宇髄先生と一緒にもっと悪いことしような?沙織」
私…どうなるの…