第8章 「The hole」宇髄天元
宇髄先生が私のブラウスのボタンを外して、するりと下に下ろした。
見られたくなくて隠していたけど、今はもうそんな必要もないのかもしれない。
「気持ち悪いですよね…こんな身体」
父が私の腕でタバコを消した跡、ペンで刺してきた跡、包丁で切りかけられた跡だってあるし、昨日父に腕を掴まれて跡になっているのもある。
他の女の子は傷なんてないまっさらな身体をしているのに、こんな身体になったのが嫌でたまらなかった。
でも、宇髄先生がそんな私の身体を優しく撫でてくれているお陰で、傷だらけも良かったものだと初めて思えた。
「全然、綺麗だ」
傷ひとつひとつにキスを落とすように、宇髄先生は色んなとこにキスをした。
胸に腕が伸びて、柔らかく手が胸を覆う。
「ん…宇髄先生…」
そのまま私は初めて絶頂に達して、意識を手放した。