第7章 数学教師 不死川実弥
「ひゃあっ、ちゃんと拭きますから!」
「だめだァ、そんなことしたらあんこが勿体ねェだろォ」
「でもでも、むぐっ」
反論しようとした私の口を不死川先生は上から口で蓋をしてきた。
ほんのりあんこの優しい味がする舌が私の舌とまじりあう。
「っぷは…美味しいじゃないですか、先生の…あんこ」
「お前…覚悟しろよォ…」
不死川先生の額に青筋が走る。
こういう時の先生は決まってやばい。
「あと誰もいねぇときは実弥って呼べって言ってんだろがァ」
「んっ!さ、実弥さ…ぁん」
実弥さんの舌が私の鎖骨をつたう。こそばゆい感覚に逃げ出したくなるが、実弥さんの圧力がすごすぎて動けない。
でもちゃんとあんこも食べてるみたいでたまにもぐもぐと口が動いていた。