第6章 時透無一郎
ーてか私年上なんだけどね?!
私と無一郎はいわゆる、カレカノだ。
無一郎からの告白で付き合って、なんやかんやあり5ヶ月だ。
敬語じゃなくてもいいとは言ったけど、なんか年上としての威厳がない気がする…
私は無一郎が投げたジャージを持ってるのは邪魔なので、腕に通して着ることにした。
「沙織も時透くん応援しないとね」
「こうなったらあっちが恥かくくらい応援してやるー!!」
勢いよく立ち上がり、深く深呼吸をする。
「負けるなー!!!無一郎ー!!!」
あまりものクソでかボイスにカナヲは目を丸くして耳を塞ぎ、一瞬場がシン…と静まった。
ーどうだ!恥ずかしいだろ!