第6章 時透無一郎
右側のコートで2年生が戦っており、ドリブルをしている炭治郎がコートの中にいた。
「あっ…炭治郎」
カナヲは炭治郎を見るなり、ポポポと顔を赤くした。
「応援しなくていいの?」
私はわざとニヤニヤ笑ってカナヲをつついた。
「たっ、炭治郎ー!が、がんばれ…」
どんどん声が小さくなり、れはほとんど聞こえてなかったが、炭治郎はカナヲに目をやると、ニコッと笑った。
一方のカナヲはというと、恥ずかしさがカンストし、湯気が出ていた。
カナヲの声援を聞きつけた炭治郎は目の前にいた敵のディフェンスを華麗にかわし、ゴールまで突っ走ると、綺麗なレイアップを決めた。