第6章 時透無一郎
「パス!」
「そっち回れー!」
今日はキメツ学園で年に1度行われる全学年参加のバスケットボール大会だ。
1年生、2年生、3年生の中でグループを分けて、2グループずつか勝ち上がり、最後にトーナメントを行う。
「うわ〜…1年生もすごく上手だね、カナヲ」
「うん」
私とカナヲは2年生で、女子のグループ決定戦は終わったのでいまは男子のグループ決定戦を観戦している。
「カナヲのグループはトーナメント進出決まったんだよね?」
カナヲはこくんと頷いた。
カナヲは華道部のはずなのにめちゃくちゃ運動神経がいい。
さっきのグループ決定戦のときもダンクを決めていた。
「すごいな〜、あ、炭治郎出てるよ」