第5章 体育教師 冨岡義勇
「おい!!ここでサカるな!!」
「愈史郎くん!」
保健室の番人と呼ばれている愈史郎くんが千切れるんじゃないかと思うくらいの勢いでカーテンを開けた。
愈史郎くんは珠世先生命!ってかんじで、ほとんどの時間を保健室で過ごしている。
愈史郎くんも顔が綺麗で、みんな珠世先生に近づきたくても愈史郎くんに勝てずにいた。
「購買から帰ってきてみたらこのザマだ!お前も教師だろう!煉獄先生にチクるぞ!」
愈史郎くんが近づいてきて、冨岡先生にガンを飛ばす。
「…これを」
冨岡先生は私を押し倒した体勢のままポケットを探って、愈史郎くんに渡した。
「こ、これはッ…!珠世様のブロマイド?!」
愈史郎くんは冨岡先生が渡したものを2~3枚見たあと、くるりと背中を向けた。
「…ふん、貴様も話が分かるようだな。見逃してやる」
「いや、見逃さないでぇ!!」