第2章 火種は飛火するもの
「そ…おまっ…何言ってんだ!」
慌てる土方の声にかぶせる様に、沖田はさらにたたみかけた。
「蘭花、俺の部屋でいいですかィ?」
うーん、マヨ太の部屋だといちいちめんどくさそうだしー、ジミ男もちょっとなー…ゴリラは論外だし。
やっぱ一番いいのは総悟の部屋…かな?
「うんー、逆に総悟の部屋がいいかなー」
蘭花がそう言うと、沖田はなぜか顔を赤くした。
「…え、何総悟大丈夫ー?」
風邪?
蘭花は沖田に近づくと、前髪を上に上げた。
そして、自分のおでこと沖田のそれをコツンと合わせた。
「「「「⁉︎」」」」