第2章 火種は飛火するもの
「ねえ、なんか俺だけ扱いひどくない⁉︎てか性格変わってない⁉︎」
「えー?何のことですかぁー?」
蘭花は人差し指を唇に寄せた。
「…とりあえず、そこら辺にしといたらどうですか?いつまでここで立ち話してるんですか」
山崎が呆れた顔で言った。
「…それもそうだな…お前も早く部屋に…って屯所って部屋余ってんのか?」
土方が考え込むように顔をうつむかせた。
何?こんな広いのに部屋埋まっちゃってるの?
「ちょっとぉー、こんな野郎共の中に女の子一人放り込むつもりー?」
「…お前な、だから女の子ってどこに((「じゃあ俺の部屋に来たらどうですかィ」
……ん?