• テキストサイズ

夢詰め合わせ♡

第1章 *テニプリ*仁王雅治*


私もそっと抱きしめ返すと、先輩は小さな声で「すまんのぅ」と呟いた。

「どうしたんですか?」そう優しく聞き返すと先輩はぎゅうっと力強く抱きしめてくる。

「…苦しい」背中をポンポンと叩き思わず笑ってしまった。

先輩は大きなため息をついたかと思うとつられて笑い出した。

「だめじゃだめじゃ。どうも、おまえさんの前だとまったくペテンがかけられんのう。平常心がたもてん」 

ペテン?また物騒な言葉が出てきたなと思いながら「私にそんなものかけようとしてるんですか?」と口を尖らせる。

「そう怒りなさんな。人を欺くのは俺の専売特許ぜよ」

今までにない初めて見る自信に満ち溢れた笑顔。言ってることは怖いけど何故だろうか、すごく惹かれてしまった。

「私のことは欺かないでください…私の前では素直な仁王先輩でいてくださいね」

自分で言っといてなんだが、素直な仁王先輩というのも怖い気がするが。

「おまえさんはまっすぐでいいのう」と、先輩は笑った。
/ 37ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp