第3章 .華と華の混沌
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『で、一体私は何でここに居て、島から外へ出ているんでしょう??』
自分の頭をフル回転させて記憶を辿っても、どうも店からここまで来た記憶が無い。
寝相悪い訳でもないし夢遊病でもないわけだから、記憶に残るはずがない睡眠時にひとりでここまで来れたなんてことはないだろう。
それがね、とナミさんが口を開いた。
ナミ「ゾロが連れて来ちゃったのよ~」
. . . はい??
『なんで?!』
寝ているやつを連れてくるやつがあるかー!!と思い勢いよくゾロさんことミドリんの方を向けば酒瓶片手に呑気に寝ているではないか。
はいつもより足音を鳴らしゾロに近づいて酒瓶をスっと取りながら素早く飛んで後退した。
シュンッ
『あっぶな......ふはっ、ビーンゴ』
ゾロ「あァ?」
警戒心が強いだろうと予測していたが、どうやら正解のようだ。腰にある一振とキツい睨みがに向けられた。飛んで後退していなかったら今頃3枚にスライスされていたとこだろう......あ~恐ろしい。
ゾロ「...なんだお前か」
ゾロの態度に呆気し目を開いた。そしてフツフツと何か湧き出てくるのが体中から伝わった。
チョッパー「お、おい...大丈夫か?」
ブルック「ヨホホホ、お顔が真っ赤ですよ」
喋るタヌキに動く骸骨がいることなんて今はどうでもいいと思えるくらいの意識は目の前のゾロにだけ向けられていた。
『.......なんだじゃないよ!!どうして私を連れてきちゃったのさ!!おば様に何も言えずに出ることになっちゃったじゃない!!!!それに今週のお給料まだ貰ってないのよ!?』
「「「「あ、週給だったんだ」」」」
週給だよ!給料気にして悪いかよ?!
こちとら海に金食べられて生活厳しいの!!
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