第3章 .華と華の混沌
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おば様との突然の別れ、そして必然的に乗せてもらうことになった麦わら海賊団の船。
思っても見なかった状況に頭を悩ませた日もありました。
ナミ「ーサンジくん特性デザートできたわよー」
『ほんと!?今行くー!!!』
見張り台で最後のチェックをして飛び降り、ドタバタとキッチンまで走る。
来たばかりの時は船内でよく迷子になったけど、今では案内してくれたフランキーのおかげで走り回れるくらいに把握している。
この船はとてもユニークで遊び心がある、私が想像しているものの固定観念をぶっ潰してくれた。
海賊船っていう言葉に囚われていない素晴らしい船だと思っている。
芝生の生えた床は昼寝にもってこいだし、怪我を最小限に抑えられる。プランターで栽培している果物、自給自足をしている所も凄い。
親父の船に比べれば相当小さいこの船も、狭さを感じさせないゆったりとした空間が居心地の良さを醸し出している。
『ほんとーに、可愛い船だこと』
壁に手を滑らせてれば手が止まった。
どうやらキッチンに着いたようだ。
『たっのもー!!サンジデザートちょーだい!!』
バーンと勢いよく扉を開けて登場。
え、扉が壊れるって?
大丈夫大丈夫!フランキーがいるから!!←
サンジ「おっ来たな~今日はナミさんのミカンをふんだんに使った暑い日にはぴったりなシャーベットだ!」
『なにそれ!サンジってば最高!!』
サンジの目がハートになっているのはお構いなく、シャーベットの味と食感を楽しんだ。
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