第2章 .金木犀と沈丁花
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階段を下りるとナミさんとロビンさんはこの店の紙袋を両手が塞がるほど持っていた。
いったい何着買ったのさ?
ナミ「~これ運ぶの手伝ってくれなーい?
表に居たはずの荷物持ちが居なくなっちゃったのよ~」
『......うそ~ん』( ꒪ͧ⌓꒪ͧ)
外のベンチを見に行けば、そこに居たはずのゾロさんはおらず代わりに一匹の猫がいた。
またやること増えそうな予感...。
『分かりましたー、手伝いますよ。』
どうせ後でゾロさんの買ったものを届けなくちゃ行けなかったし、船の場所を知るにはちょうど良かったかもしれない。
先程奥さんから受け取ったショルダーバッグに持ってきていたものを移した。
自分に合わせショルダーを調節し、着ていた和服の裾を捲り上げ晒した脚にバックルストラップを取り付けた。
見た目は水〇黄門のスケさんカクさんみたいな感じ。時代劇見てない人には伝わらないかこれ、、、まぁググってちょーだいな!!
女がそんな格好をしたんじゃあれかもしれないが、ストラップを付けるためには仕方の無いこと。
『よし。ナミさんロビンさん2~3袋ぐらいずつください、持ちますから!』
ナミ「えぇ!そんなに持ってくれるの?助かるわぁ~......何処ぞの迷子とは違ってね」
ギラっとゾロさんが居たはずのベンチ方面に睨みをきかせる。
本当にゾロさんはどこに行ったんだろう...迷子ってことは船まで帰ってこられないんじゃない?
あー仕方ない、自ら仕事を増やすなんてあのマルコが聞いたら目ん玉飛び出すところじゃすまないわねww
『とりあえず荷物持ちは任せてください、力はある方なんで!
ナミさんとロビンさんは船まで案内しちゃってください!』
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