第2章 .金木犀と沈丁花
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呉服店から5軒隣りに立つ店、のお気に入りで行きつけの洋服店。
気に入っている理由の1番は値段が安いからであるのだが、服の種類が豊富で内装も女性向けのデザインをしている所がオススメポイントでもあった。
ナミ「あら~良さそうなところ!」
ロビン「雰囲気も良いわね」
ゾロさんは外で待つといって店前に置かれていたベンチに座って寝始めてしまった。
たった数秒で寝られるなんて結構な凄技じゃない?
あの人なら何処でだって寝られそうだよねw
ナミさんもロビンさんもお構い無しに店に入っていくから、スリに合わないかちょっと心配だけど買い物が終わるまで待っていてもらうことにした。
ま、大丈夫でしょ!
『ここの店主の奥さんがデザイナーだそうで店にあるものはだいたい一品物、中には似たような物もありますが同じ物は世界に2つと無いんです!』
ナミ「へぇ~どれもセンスが良いわね!素材も良いのにこの金額でいいのかしら?」
ロビン「そうね、これだと赤字になっても可笑しくないんじゃないかしら」
店主「ご心配無用ですよ。ちゃんと計算して価格を決めているので!」
それに素材の良さは衣類の管理法も関係があるので、と店主である旦那さんは言った。
『「衣類の管理は人間の体調管理と同じだ!」
........でしたっけ?』
もう名言だね、とくすくす笑いながら言えば、店主は顔を赤く染めて頭をかいた。恥ずかしがらなくてもいいのにw
その後、私は個人的にこの店に用が会ったため、2人と別れて2階へと繋がる螺旋階段を登った。
2階建てのこの店は1階が洋服、2階が装飾品と工房になっていて奥さんは必ず2階にいる。
...もうそろそろアレが出来上がる頃だろう。
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