第2章 .金木犀と沈丁花
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『ところでお客のゾロさん?はなにかいい物ありました??』
店内をぐるぐると回ってる割には買うものは決まらないし、店を出ようともしていない。時間だけがただ過ぎていった。時は金なりって知ってるのかな?
ナミ「早く決めてよゾロ!アンタは今から私達の荷物持ちなんだから!」
ゾロ「はぁ?!なんっで俺がッ.......あーおい店主、ここに飾ってある物じゃなきゃだめか?」
おば様「いいえ、オーダーメイドも承っていますよ!」
おば様がそう言うとゾロは棚から好みの布を持ってきて大体のサイズと服の見た目を言って渡した。
それに「かしこまりました」と言うおば様の理解力は半端ない、私あの人の言ってること分からなかったもん。
ナミ「さーて、ゾロの買い物も終わったことだし案内してもらうわよ!」
ロビン「ええそうね。あなた名前はでよかったかしら?」
『え、あっはい!申し遅れました、この店で数週間前から訳あってアルバイトをさせてもらってます、と言います!』
ゾロ「おい、俺の買い物は終わってねぇぞ。」
オーダーメイドしたものが出来上がって無いんだからというゾロにおば様が後でに届けさせますよ、と言った。
はい、仕事増えましたーお疲れ様でーす自分!
ナミ「なら問題無いわね!ほら行きましょ!」
『あ、はーい。行ってきマース』
自分の仕事が増えたことに喜びたいところではあるが、何だかとても疲れる予感がする...。気のせいであって欲しいと願うばかりのだった。
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