第2章 .金木犀と沈丁花
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賑わう島の街中、ある海賊団の航海士と考古学者はショッピングをしに街をぶらついていた。
ナミ「あーんもう!なんっでこの街の物価って高いのかしら?!」
ロビン「ふふ、落ち着きましょう?
見たところ場所が高価そうな感じを醸し出してるわ。少し違うところに行けば安いものもあるんじゃないかしら?」
彼女らのいる街の北側は高価なものが揃えられているエリアで有名な場所だ。
この街の反対、南側に行けばロビンの言う通り物価の安い店が沢山あるのだが、なんせこの街の見取り図を知らない。地図さえもないこの街では誰かに聞いて回ることが重要なのだ。
それが出来ないような人見知りのお客さんはだいたい高い店で買うはめになったり、
「そこのお姉さま方!
今ならうちの店の商品安くしますよ!!」
ナミ「いいえ、結構よ!
どう見たって貴方胡散臭いわ!!」
胡散臭い男に絡まれて金を巻き上げられてしまう。
だからこそ、この街ではコミュニケーション能力が試される場でもある。
ナミ「あっあそこ!ロビンあそこ見て!あのレストラン近くにいるおばさんなら何か知ってそうよ!」
噴水のある広場近くのレストラン前に立っている1人の女性に目をつけたナミ。
ロビン「あら、本当?」
ナミ「私の感がそう言ってるの!何かお得な情報持ってそうな匂いがするわ!」
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