第2章 .金木犀と沈丁花
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『はい、なんだか見たことが歩きがして...。
最近見た花の金木犀って花にちょっと似ているんです』
クムユ姉さんが大切に育てているあの金木犀と少し似ている。疲れを癒すような香りと小さな花が集合しているところが。
「金木犀かい?そらまぁ久しぶりに聞いた花名だわ!
あなたモクセイ島の人間?それもと関係者??」
『あー多分関係者?になるかと』
「そうなの!私はねぇその秋島と昔に友好関係にあった春島出身なのさ、結婚して島は出ちまったがねぇ」
懐かしい話に盛り上がるおば様は口が塞がることを知らない。おば様によるマシンガントークが始まった。
やっぱ豹柄の服を着たあの県のおばちゃんと同類かもしれない((
「はぁ懐かしいねぇ、あの島は私が産まれる前に関係を絶ったらしいのよ。何でも不思議な力があったみたいでね」
『へぇ、そうなんですか』
「そんなこっちゃで関係を切るだなんて、あの島の住人は相当外の人に怯えていたのね。不思議な力があったのはあの島だけじゃないって言うのに...」
え、今なんて?
力を持つのはあの島だけじゃないって言った?
『どういうことですか?!』
「うおぉなんだい急に、興味あるのかい?」
ニヤッと笑ったおば様には激しく頭を上下に降 振った。
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