第1章 .万華鏡
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その頃、は敵に囲まれていた。
敵「おい嬢ちゃん、やめときな。
お前じゃ俺たちの相手になんかならねェよ!」
『随分見くびってくれるじゃない。それに、自ら私の近くに来て接近戦がお望み?なら......
全員海の藻屑になりな!!』
敵「やっちまえェェエエ!」
女のに対して10人以上でかかってくる男ども。だがそれにビクともせず本能のまま薙ぎ倒していくその姿は正に肉食獣そのもの。
ざっと何十人か海に落としたけどまだうじゃうじゃといるのね、あんたらは虫かっての!
『そろそろ終わらせないと...』
「そろそろ終わらせないと、なんだ?」
バッと後ろを振り向けばニヤついた笑みを浮かべる三角帽子を被った男がいた。
今までの奴と何かが違う。見た目からして船長っぽいし、なによりこの人から感じる異様な雰囲気と微かに臭う悪臭。直感だけど多分悪魔の実の能力者、それも毒系の...。
もう体力が底をつきそうなのに!
『何よ...あんたも接近戦がお望みなの?』
敵(頭「いやァ女の子なのによくここまでやってくれたねェ」
いや~凄い凄い、とクツクツ笑った。
『あんたみたいに女ってレッテル貼って随分甘く見られてたからね、どいつもこいつも雑魚ばっかだったわ』
強そうな奴はだいたい他の仲間と戦闘中だったから結果的に雑魚しかいなかったってだけだけど、まさかこんな奴を相手にすることになるとは。
敵(頭「ハハッ...あァそうみてぇだな。
うちの奴らがとんだ失礼した。お詫びと言っちゃァ何だが、俺が直々に相手をしてやるよ」
纏っていたマントを脱いだ男の背中にみえたものは6つの鋭い昆虫の足だった。
敵(頭「俺も嬢ちゃんと同じ動物系、ムシムシの実モデルはセアカゴケグモ。
咬まれないよォ注意しなァ、毒があるからな」
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