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羅生門 -幸-

第7章 おでかけ




ーーーーー···

たたた
「○○!」

「どうしたの?」

「今日の僕は咳も出てません」

「それはよかった。」

もじ
「あの··○○」

「なぁに?龍之介」

「··僕を。」


ーーーーー····


ぎゅ
「···抱きしめて···」

目を開けると


「すぅ··」

「ーー!?」

夢に出てきた人が目の前で寝ていた。
しかも無意識なのか僕は···抱きしめてる

それでなくとも天音も僕を抱きしめて

(···中也さんの匂いもする)

後ろを向くと中也さんが僕と天音を包んでいた


(···これが"家族"これが···)




「母親」



ーーーーー····


すんすんすん
「うーーー····」

「あ··あの」

「匂う··匂うよ」

「まぁ··お話してますからね」

きゃんきゃん
「何でこんなに芥川くんと中也の匂いが強いんだよーー!」

「3人で色々と妖術の勉強してますからね」

しゅん
「私の妖術飽きたの?」

「飽きてませんよ。大宰さんの妖術は私好きです」

きゅ~~···ん
どろん
がばっ
「なら許す!!」

ぎゅむ!!··どたん☆
「きゃっ··!」

うりうり
「しばらくこのままでいてね」

なで··。
「わかりま····んっ」

「引っかかっちゃ駄目だよ~~?天音」

「····ひゅっ」
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