第8章 みじかい
僕は生まれた時から喘息持ちである。
だからか園の皆より走り回る事や遊ぶ事は出来ない
銀は僕とは違い体は丈夫だが··人見知りであるが故に何時も一緒にいた
静かな場所でふたりで絵本を声に出さず見ている時に
ガララ
「あっ、やっと見つけた。絵本読んであげようか?」
コクリ
「······」
おず
「天音···せんせ」
「おいで」
初めて天音先生を知った。
ーーーー····
「行ってらっしゃい。」
「龍よ、何かあったら直ぐに言うようにの」
「分かりました」
「兄さん行こ」
すたすた
「···天音先生いるかな?」
「いる」
「兄さんは天音先生好き?」
「!?··好き?··なんだそれは」
「兄さん···気づいてない··?」