第7章 おでかけ
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ガララ
「こんにちは。」
ふわっ
(あれ?この匂い)
ぱたぱた
「天音」
「こんにちは芥川くん。あれから体調はどうですか?」
「だいぶ良くなった。···天音、今日は僕を"子供"のように接してくれ」
きょとん
「子供。ですか?」
こくり
「嗚呼(あぁ)。あの風邪引いた時のように··中也さんと天音が僕を包むあたたかさを」
「···龍之介」
ばっ
「ーー!」
「おいで。抱っこしてあげる」
差し出された手はあの夢と同じ
ぎゅむ
「···あったかい」
「あっ。芥川くんの頭にカーネーションの髪飾りが付いてるね、とても似合ってるよ」
「これは僕よりは」
すっ
「天音にやる。カーネーションの花言葉··"母への愛"」
「ありがとう、芥川くん。···嬉しいよ」
ぎゅっ
「···天音。泣いてるのか?」
「うん、嬉しくてね」