第4章 あまいあまい
その場を後にしようと歩き出したら
ぎゅぅ···
「帰らないで···天音」
「···あと5分···はいわかりました」
ーーーーー·····
ガチャ
「お待たせ芥川くん」
うと···
「うん···」
「寝ようか、龍」
「天音、今」
「どうしました?」
ぎゅぅ···
「歌を、歌って」
「みんな寝る時間、目を瞑りましょう」
「うん···(幸せだ)」
「きーら、きーら、ひーかーるー··」
「···か··る···」
「おーそーらーの、ほーしーよ··」
「し···よ···」
「まーばーたーき···?」
ぎゅぅ···
「ずっと···ずっと···寒い中銀といた」
「····」
「でも今は···あったかい」
「芥川くんがさみしい時、ひとりが嫌な時は私を呼んでください」
「·····」
「私はずっとマフィアにいますから」