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羅生門 -幸-

第4章 あまいあまい




(抱き上げるのはいけないから、織田作さんを呼ぶか···)

私はその場を立ち去ろうとしたら


ぎゅぅ···
「帰らないで」

「太宰さん」

「どうしてポンコツばかりに優しくしてるの···私には普段通りだし」

「まだ芥川くんが小さいからですよ。それに太宰さんは立派な幹部ですから··私みたいな無力には優しく出来ません」

「昔はポンコツと同じだったじゃないか」


なで、なで
「治、あなたは頑張っていますよ」

(名前、呼ばれた)

あたたかくて

「やっぱり伴侶にしてよかった」

「ありがとうございます、それでは確認お願いしますね」

「帰るの?」

「はい、まだ仕事ありますから」

「そ」
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