第4章 あまいあまい
その言葉
それだけ聞けば僕は
僕は··生きる理由が出来る
ひとつは
太宰さんに認めてもらう
ひとつは
きゅっ
「···おかあさん」
「生まれてきてくれてありがとう」
天音のあたたかさを知りたい
ーーーーーー·····
月日が流れた。
太宰さんはマフィアから抜けた。
首領は
「太宰くんの席は取っておこうよ!またひょっこりマフィアに戻るかもしれないからね!」
何となくだけど太宰さんはマフィアには戻らない。
街中を歩いていた時に
新しい仲間と歩いていた姿が見受けられたから
とても幸せそうだった
私といる時よりも笑顔が増えていた。
芥川くんは太宰さんに認められないままの別れをされたからか
太宰さんに対する復讐心だけで生きてるようだ