第3章 はじめてのかいわ
さすさす
「背中さすりますね··ゆっくり、吸って、吐いて··」
中也さんとはまた違う暖かさ
それに小さい手
すー···
「待たせたな~!って大丈夫か龍!」
「中也くん、咳止めってある?」
「あぁ、待ってろ」
「もう、大丈夫ですからね」
ごほっ···
「·····っ」
ーーーーー······
ばちっ
「·····」
「おっ目覚めたか?」
「中也さん····」
「天音の処置が早かったからよかったぜ··今はどうだ?」
「問題ありません、あの···」
「天音なら帰宅したぞ「また来ますね」って伝言!」
「そう、ですか」
中也さんが薬を取りに向かい
薬を飲んで意識が遠のいて行く時に、
なで····
「もう、大丈夫よ」
って言われた気がする
さわ···
(···優しかった)