第5章 彼女の心境
“月本 光政”
一番最初に手当てをした子…。
手当てをしてるとき、名前聞くのを忘れて学校の名簿を開いて調べた。
髪があって特徴的な髪型だからすぐにわかった。
そして、二度目に会ったのは屋上だった…。
間違いなく、私は馬鹿だと思う。
後から考えると。
いつも考えなしで、行動しちゃうからすぐに騙されちゃう。
そして今回も簡単に騙されてしまった。
そんな私を助けてくれたのが、彼…
月本 光政君だった。
そういえば、昔もこんな事あったな…。
ファミレスで働いていた私。
たしかその時は、大学生の男の人に絡まれたんだった。
それで、あの人が私を助けてくれた…。
“あの人”と“光政君”が重なって見えた…