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【WORST】小さな恋のうた R18

第7章 第7章 誤解


自然に出た言葉が“好きだ”だった。

だが…



「私も、好きだよ」



「えっ?」




正直、そんな言葉が返ってくるとは思っても居なく、腕の中の鈴音を見た。




「ほら、お弁当でしょ?」

「………」

「お弁当が好きで早く食べたんでしょ!また、作ってあげるね」


そういいながら、オレの腕の中からするりと抜けて居なくなった。





「そういえばさ、医務室で何か拾わなかった?」



いまだ整理できていない頭に鈴音の質問。
オレは…“何も”としか言えなかった。


「そっか…」


一言呟く鈴音。少し寂しそうな顔をしていた。

今更拾ったとも言えなかった…




その後、話が盛り上がる事は無く鈴音の家まで来ていた。


「ありがとね、送ってくれて」

「…あぁ」

「明日ね」

「あぁ」


軽く手を上げ、鈴音に別れを告げた。






鈴音を送って一人で歩く途中、鈴音の言っていた言葉を思い出しオレは、ポケットから写真を出した。




「……」











オレは、ただ写真を眺める事しか出来なかった。





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