第4章 再会
オレの前に現れたのは、オレをよく思っていない一年の奴らだった。
「なんだ、光政かよ」
「その手、いますぐ放せ…」
一瞬で頭に血が上った。
ただ、鈴音の腕に触れてるのが、許せねぇ…
「はぁ?なんでお前の言うことを…っ!!」
―――ボコッ!!
話など聞くつもりは、無い…。
いきなり鈴音に触れている奴を殴り飛ばし、殴られた衝撃で地面に座り込む奴を睨み付けた。
「今すぐ、消えろ…」
「わ、わっ!!す、すまねぇ。み、光政君!!いくぞ、おめぇら!!」
後に続けと、そそくさに屋上から逃げていった。
口ほどでもない奴らばかりだった。
そして、屋上に残ったのは、オレと鈴音だった。