第4章 再会
授業に出る事なく真っ直ぐ屋上に向かった。
昨日からずっと頭から離れないーー。
目を閉じると出てくるあの顔ーー。
ヤバいほど、ハマってるーー。
「はぁ~~」
“こっちです、椎名先生っ!”
“うん、分かった!”
“早く、早くっ!”
なんだ?つーか、この声……
屋上の反対側から聞こえる声に耳を傾けた…。
「怪我人って、どこ?」
「あれ、居なくなってるし」
「冗談やめてくれる?」
「怪我人、居なくなったからさ…オレらと遊ぼうよ?」
「遊んでる暇ないからっ!」
会話からすると……
鈴音は、騙されてここに来たって事か……
つーか…………
「…ふざけんなよ、おめぇら…」