第4章 再会
次の日、医務室前を通りかかると案の定…群れを作るように人が沢山居た。
「……わはははっ!鈴音は変わらんのぉ!」
通り過ぎる時…ジョーさんの甲高い声が聞こえた。
「丈くんも、変わらないからっ!」
それに続く鈴音の声…。
知り合いとは、言っていたがこれまでも仲がいいものなのか?
「怖ぇ、顔してんぞ!」
「あぁ?」
振り返るとオレの幼なじみの健がいた。
「光政も、鈴音ちゃん見に来たのか?可愛いよな、鈴音ちゃん」
「お前と一緒にすんな」
軽く健を小突きながら、歩き出した。
昨日、信兄に聞いたところ確かに信兄も鈴音を知っていた。
鳳仙のオレらが溜まり場にしてるファミレスで働いていた。
それで、その時の幹部達と仲が良かったらしい。誰と仲が良かったかは、信兄は覚えていなかった。
肝心な所は、覚えていないのは信兄らしい、とでも言うか……。
「なぁ………いや、なんでもねぇ」
「な、なんだよ、光政っ!」
何やろうとしてんだ、オレ…。