第4章 姫の日常
そう思ってると
「じゃあ、今度は俺らが五百年前の事、教えてやるよ」
「え......?本当に、ですか...?」
「あぁ、よく学べよ、六花」
「聞きたければいつでも来い」
「そうだな、ゆっくりでいいからな?」
「そうですね。怪我が治るついでだから」
「はい!家康様はお優しいですね!...私も協力されていただきます!」
「あ、...ありがとう、ございます...!!」
慌てて顔を下げた。
ただどういう顔をしていいのかわからなかったのも事実だ。
それからは立ち代り入れ代わり、五百年前の事を教えて貰っていた。