第4章 姫の日常
そう思いながら、次に姫としての所作を秀吉さんに学びに行っていた。
勿論、簡単に行くわけがなくて......。
「うわぁ!!!!!」
「あぶねぇ!......大丈夫か?怪我ないか?」
「う、うん...うぅ、上手く出来ない......これも学ばないといけないんだよね......筑前...」
「こら。六花、お前はまた説教されたいか?」
「うぅ......だってぇ......」
「秀吉でいいつったろ?甘えろよ?」
「はーい!...本当にお兄ちゃん?ぽいね」
「六花が望むなら兄貴になるぞ?」
「あはは、考えとく~」
そう流しながら、姫としての所作を学んでいた。
茶道、華道、琴......色々と。
頭がパンクしそうだったけど。
「今日はまず、道具を覚えてもらうか」
「茶道に使う道具...?」
「あぁ、少し待てよ?」
「うん」
そう言い、秀吉さんはその茶道の準備をしていた。
確か...茶道って流派があるんだっけ?
飲み方は学んだことはあるなぁ......。
流派...なんか面倒くさそう...。
正座をしながらそう思ってると、秀吉さんが道具を抱えて戻ってきた。
「...それ、全部...?」
「とりあえずは、な」
苦笑いを浮かべながら秀吉さんは茶道について色々と教えてくれた。
茶道も茶道で奥が深いんだなと感心していた。
その日は秀吉さんとお茶会みたいに色々と安土について教えてもくれたけど
......信長様への愛は重すぎた。
正直なんでそんなに信長様へ心酔してるのかは分からなかったけど...。
そんなこんなで一日が過ぎていった。