• テキストサイズ

イケメン戦国~美しき乱世に舞う~

第3章 胡蝶蘭~嫌がらせと久しぶりの対面~




「あ、悪ぃ。......でもな、六花。混ぜて食うんじゃねぇ。味わって食うんだ」

「味わう......??」



きょとんとした。


味わうってなんだっけ?
今までそこまで味わうってことした事ないし...そもそも味がわからなかったもん。



甘いもの以外。




「まぁ、難しいんじゃないの、紗和」

「...甘いもの以外の味がわからないのも不思議だけど...この機会に政宗に鍛え直してもらえたら...」

「お前、味わかんねぇのか?」

「......優しい味はする、気は...する...」

「そうか。...なら、鍛え直してやるよ。光秀の舌を鍛え直すついでだ」

「ほう?何度言われても変わらないがな」

「みーつーひーで!!!お前は、混ぜて食うのをやめろって言ってんだろうが!!!」

「......秀吉さんって......おかあさん?」





ぽつりと呟くと場がまた静まった。






「こいつの母親なんてまっぴらごめんだ!」

「ふふ...っ、でも、おかあさんみたいな人、だね...」




思わず涙を流した。
こんなに暖かい場所を他に私は知らない。






お母さん────あの人はまたくだらない感情で生きているのだろうか。




なんて考えてもキリがないな。




/ 42ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp