第3章 胡蝶蘭~嫌がらせと久しぶりの対面~
「とーにーかーく!!六花は混ぜて食べるんじゃない!」
「え......でも...」
「秀吉。好きにさせてやれ、まだ怪我が治ったばかりだろう?」
「光秀!!お前のようになられても困るから言ってるんだ!」
「そう言えば、皆さん...何故、警戒して、ないんですか......?」
そう言えばそうだ。
だって仮にも警戒されてもおかしくはないだろう。
それに......。
「貴様は五百年後から来たからには五百年後の知識があるだろう?それを教えろ」
「五百年後の......ですか?」
「あぁ、歴史を変えないほどのものを話せ」
「......紗和や愛心では...だめなのですか?」
「こやつらが貴様の方が詳しいと言うんでな」
「え?」
ぽかんとして、2人を見ると苦笑いを向けてきた。
あぁ、確かに彼女達よりも知識は豊富だ。
...学校の成績もかなり上位だったのもあるし、寧ろ、もうひとつの方だろう。
私が『日本生まれのアメリカ育ち』だから知識が豊富なんだろう。
ため息つきそうになったが、了承する他なかった。
「...私でよければ......」