第3章 胡蝶蘭~嫌がらせと久しぶりの対面~
「相変わらずの世話焼きだ」
「いつでも頼れよ...?お前はなんかほっとけないからな」
「秀吉でも俺でもいいからな。六花のためにも人肌脱いでやろう」
「みーつーひーで!お前は!!って...いいのか...?」
「くくっ...秀吉。なんだ?俺は六花を気に入ってるんだ、それを苛めていいのはあの女たちでは無いだろう?」
「それは同意見ですね。俺も手を貸します」
「ほう、家康までも言うか」
「はい。...それにその子には早く痣を直して欲しいのもあります」
「「痣...?」」
「どういう事だ、家康」
信長様たちの怪訝そうな顔が見えた。
もしかして、何か痣が...あ、そう言えば物を投げられてたりする時のこと...?
そう思い、楓乃を見ると真剣に頷いてくれた。
痣が増えていたなんて分からなかった。
痛みも感じてはいたが、痣になっているとは思わなかった。