第7章 阿吽の錦
一週間がたった
散歩ぐらいは行けるようになった
ただここの景色は
集落に似すぎて吐き気がする
まだ刀を握ると手が震える
そして眠ると
また悪夢にうなされる
「シグ...何も考えないで少し話相手になって」
シグは優しく頷いて姿勢を崩して座る
初めて話しかけてから私に話しかけるようになって
もう私を怖くないみたい
集落には同じ年頃の人はいなかった
初めて自分のことを話したのが胡蝶様と炭治郎さんたちと...
「三年前...集落を焼いた時は泣く暇さえなかったのに...目の前で煉獄さんがなくなってから
何も手が付かない 勝手にすぐ治ると思っていたけど前みたいに考えないように指令にしたがって
鬼を殺そうとしたけど動かない...
ねぇ、どうしちゃったのかな」
こんなの初めてなの
涙が出てくる
手が震える
何もかも初めてで
おいつかないの
どうして?
シグを見るとシグも泣いていた
「すいません...私涙もろくて...紫娜様が話してくださったことが嬉しくて」
欧米ではこういうときこう言うんだて
ワッツ?