第6章 悪夢
最終車両は多分大丈夫
やっぱり切り離したいけど
もし切り離したら車両が止まった時に向かう隠たちの救助がここの両だけ遅れてしまう
炭治郎さん...大丈夫かな...?
数えて八両編成だったから次は7両目
向かったそこには煉獄さんがいた
さっき感じた揺れの理由がつく
「遅れて忍びない!竈戸少年と猪頭少年が急所を探し、黄色い少年と竈戸妹が前の3両を見てくれている
!」
良かった
やっと余裕ができる
「ご無事で何よりです!」
煉獄さんは落ち着いている
やっぱり経験の差かな
いつから始めてるんだろ
やはり7両は再生していた
私が入れた斬撃でも大した時間は稼げなかったかもしれない
どのくらいたったのだろう
きりもなければ先も見えない
ドドォォォォン!!!!!
車体が傾いて浮いた
「煉獄さん!私は救助するので炭治郎さんたちを見に行ってください!」
「ありがとう!紫娜少女!」
初めて名前で...
外に出た煉獄さんが多分列車の受け身をとってくださった
この衝撃だと後ろの方が危ないはず
八両目に行ってみると
何人もの人に硝子が刺さっている
列車が傾いたまま横に投げ倒され何とか止まる
倒れた側に座っていた人も何とか無事だった
「子供は先に!動ける男性は高齢者を連れてできるだけ急いで!」
何人かは下敷きになっている
ダメだ
まず乗客を外に出さないといけない
何人もの人を外へ促していると命の別状はなくても目や足に深い傷を負っている人が何十人もいる
私と縄で繋いでいた人も怪我した様子はない
襲いかかってきた人も歩いている
どうしてこんなに胸騒ぎがするんだろう
どうしようもなく涙も出てくるし
何かが消えていきそう