第5章 炎と柱と
あれ、なんでここにいるの?
さすがにお風呂入ってた記憶はあるけど...
待って...
のぼせてた...?
でも浴衣を着ている
あ
あ?
ん
へ!?
襖を開けて人を探す
もう夜になっていた
「ム!起きていたのか錦少女」
お願いです
私に会った瞬間
顔が赤くなった理由が
違っていますように!
「錦少女!風呂に行ったら君が逆上せていたため部屋まで君を運んだ!」
顔が急に熱くなる
「一人の男として申し訳ないことをした!すまぬ!」
カチンコチンで頭を下げる煉獄様...
「いや、私が悪いんです!!もう本当に今日は酷いものばかり見せてしまって!!」
恥ずかしすぎる
これでもう死ねるかな
いやもう死のう!うん!
でも、そうだよね、浴衣まで着せて頂いて
帯も不格好だったけど...恥ずか死にたい
「今日俺が見たものは酷いものじゃないぞ!」
え?
いや違う!それおかしいから!
なにゆうてんの!
「しかし...腹に色濃く残ってしまってすまない...」
見てるんじゃないですか...
そりゃね!見ないと浴衣着せれないものね!
それに煉獄様のことだからきっと見ないように頑張ってくれたんだと思う!
「本当に気にしないでください!
私が悪いので...」
煉獄様の顔が優しい
「何か辛いことがあれば頼って欲しい
君の周りには胡蝶や椿少女もいる
周りの人に頼りなさい」
静かに
穏やかな声で
「いつも故郷のことを思い出して実戦しているんですが最近は上手く出来なくて...」
いつの間にか倒れてるし
「...紫遊佐少年か」