第5章 炎と柱と
隣に隠れるように座った椿がかわいい
椿の話をしている時
一瞬どこ向いてんのかなって思った自分は馬鹿で間違いなく私の目を見て話を聞いてくださっている
「よもや、俺が教えるのは構わないが
7歳で耐えられるだろうか」
椿は十分なしつけを受けていないためか時々会話が成り立たなくなる
でも確かに鬼殺隊の道に入りたいという覚悟は感じられた
「椿は歳としては訓練をしても良い頃だと考えております
母親に名も与えられず、目の前でたくさんの人を殺された経験があるからこそ強い剣士になると思います」
しばらく見つけたまま
椿が私の羽織を握っている
「ウム、2人で俺の稽古を受けるのはどうだろう」
え、私も?
「俺も錦少女の実力を知りたい」
それから稽古を受けるためにしばらく煉獄様の屋敷に居座ることになった
「錦少女!では1戦願おうか!」
展開早いって
椿は1日目の稽古でぐったりしてる
多分息はしてると思う
「ではお願いします」
やだなと思いながらも柱と1戦交えてみたかった気持ちもある
狼の面をつけ髪を下ろす
「ム!では行くぞ!」