第4章 蝶と柱
「お初にお目にかかります錦紫娜でございます 御館様におかれましては益々のご多幸を切にお祈り申し上げます」
緊張が高まる
今日は昨日ほど空が晴れている訳でもない
雨は降らなそうだけど鬼は活動しやすいだろう
「ありがとう紫娜 実は初めてではないんだ」
え?
確かに剣の訓練を始めた時から御館様を存じ上げている...でもいつから...?
「君が生まれた時に君の父上が挨拶しに来てくれたんだ」
父上なにしてん?
おおぉ....お?
だめだ 表情で隠しきれない
「驚いているようだけど本当だよ
父上のことは残念だった」
ご存知だったんだ...
「今も狼と夜の呼吸を継いでいるようで良かったよ 君の父上とは親しかったから」
御館様は火傷のあとのような
傷のようなものがある
いずれにしても目はすでに見えていないようだ
「今日は相談があるのだが...」
すると後ろから胡蝶様を含めた柱かな?髪が派手な方が何人も来て膝をつく
「みんな、連日によびだしてすまなかったね
今日はみんなに相談があってこうして集まってもらったんだ」