第17章 結び
暖かかった
冷たいものだとすっかり思い込んでいたのに
ここはどこだろう
いつか来たことがある気がする
向こうで誰かが呼んでいる
刀も詰襟も全部捨てて
「シノブさん...?」
首を振ったシノブさんともう1人似た女性
お姉さんかな
「もっと先に...まだ歩き続けて
止まってはいけない」
「紫遊佐...じゃないね
無一郎君...」
「良かったね 弟、ちゃんと会えて」
「玄弥くん...私はちゃんとできたかわからない」
「おまえはちゃんと弟に伝えられた
不器用なのは相変わらずだけどな笑」
「...煉獄さん...!
私...ごめんなさい..」
「紫娜...よくやった
何も謝ることは無い
もう少しだ
まだ歩き続けて
俺が支えよう」