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上手に笑えるようになりました【鬼滅の刃】

第16章 うつみせの


目覚めると横になっていたせいか
見慣れない壁と襖が見えた
呆然としている頭を再び呼び起こすのにそう時間はかからなかった


お館様が必死に今もほかの鬼殺隊のために動いている

あぁ、そうだ
夢から醒めたんだ
掴まれた腕で紫遊佐を刺しそうになったけど
ギリギリのところで自分で回される刀を
抑えることが出来た
夢のうちだったから怪我しないと思ってたけど
足が確かに熱くなって
じんわりと紺の袴が黒くなっているのがわかる
多少足は切れたけど
殺しそうになるぐらいだったらこのくらい大したことない


お館様は目を覚ました私を見て少し安堵したような
顔をしてからまたすぐに気を緩むことなく作業に戻る



襖を開けると少し明るみを帯びたような朝で
足元が少しだけ明るく見えた
なぜだか分からないけどさっき無くした腕の感覚が戻った

童磨を倒したのかな
まだ戦える

まだ終わらない


煉獄殿と宇隨さんが背を向けて戦っている

ずっと守ってくれていた


紫遊佐は私に気づくと絶望したような
泣いているような顔をした


紫遊佐
ごめんね
私はもうケッシンシタヨ
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