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上手に笑えるようになりました【鬼滅の刃】

第14章 嚆矢


ある日

ある人間にあった



色素が薄い茶色のような髪と目に
西洋の服を来ていた


汽車に乗って違う町に移動していた時に
たまたま横に乗り合わせた人だった


僕よりずっと年上で
でも堂々としてて
日本の女性よりもずっと背が高いような気がした


本を読むのに飽きたのか
しばらく窓を見つめてから僕に話しかけてきたんだ


「僕一人?」


一人以外に何があるって聞こうとしたけど
それすら煩わしい
席を変えることも考えたけど
ここで怪しまれたらまずい


「病気の母にお見舞いに行くんです」


愛想良く笑うだけで
それで十分

だけどその人はそう簡単じゃなかった


「あら、お母様ご病気なの?一人で偉いわねぇ」


久しぶりにこんなに人間と話した
久しぶり?
前に人と話したことがあったけ


最近自分が誰だったのかを思い出せない



だんだんイラついてきた
終わりのない会話
ひきつりそうになる愛想笑い
堪忍袋の緒はもうそろそろ切れそうだ


こういう時手っ取り早い方法は
都合をつけて降りようとすればいい
だけど生憎そんな回りくどいことをするのもめんどくさい

次の停車まで時間はある

どう喰ってやろうか考えていた




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